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バスケットボール部

つれづれなるままに~インハイ予選 エピローグ~

投稿日2025/6/26

♬ 思うようにはいかないもんだな
呟きながら階段を登る夜
明けのドアへ 辿り着いたら
昨日のニュースと手紙があった♬

「PRIDE」作詞・作曲/飛鳥涼

 インターハイ予選が閉幕した。八王子が優勝、国学院久我山が準優勝と両行は7月末に岡山で開催される全国大会に出場する。東京都の代表として。
 また一歩、手が届かなかった、今大会。思いもよらない幕切れに涙と喪失感、虚無感がないまぜになった。
 6/14(土)。昼過ぎに降り出した雨。この頃の木々の青葉に降る雨を翠雨というらしい。「翡翠」という緑色の宝石を模すこの雨は梅雨時ながら穏やかな響きを醸し出している。
試合が終わり、会場の外に出てみると雨はまだ降り続いていた。少し強くなっているよう。あの時もそういえば雨だったなぁ。にちがくと雨は相性はあまりよくないようだ。雨にをかしを感じる私でも今日はやけに恨めしい。
 1点。7.6秒。勝負の世界の怖さ。数年前も1点差。
 …あぁ…、………ふぅ…。
  試合前に足を負傷した選手がいた。進学コースで朴訥な青年だった。そのあいつにユニホームを着せてあげたかった。
  長身ではなかったがリバウンドにかけては右に出る者がいないほど巧みな体遣いで奪っていくあいつ。
 基本に徹したディフェンスと雰囲気作りが上手でチームを牽引したあいつ。
 家は遠くとも休まず通っていた器用な手さばきでボールを扱う努力家のあいつ。
 素直で真面目が取り柄、チームを守り、鼓舞し、重圧に必死に耐えていたキャプテン。 相手の懐に潜り込み攪乱するキャプテン。
 高い放物線を描く3点シュートが武器で実直さが光ったあいつ。
 飄々とした人柄でキャプテンを支え、巧みなドリブルさばきで切り込むあいつ。
 恵まれた体と跳躍力を活かし、ゴール下を支配したあいつ。
 中学では厳しい指導を礎に高校に入ってめきめきと頭角を現したあいつ。
 中学訪問での縁で入学し、この試合ではめちゃくちゃ光っていたゴール下の守護神なあいつ。
 左腕のシューターで文武両道を成し、仲間の模範となったあいつ。
 しなやかなフォームから放たれるシュートに誰をもが魅せられるあいつ。
 元気印が似合い、シュートを決めると一番の声援が送られる進学のあいつ。

 お疲れさまでした。結果はbest16と目標には届かなかったが多岐に亘り、歯を食いしばってゴールを目指していたことは間違いない。誇りを持て。
 まだ高校生活は終わったわけではなく、一つの区切りをつけただけ。これから進路実現に向けて次なるハードルを越えなければならない。今夏は部活で培った魂を勉強に注げ。

 にちがくバスケをいつも応援してくださっている方々、にちがく勢の夏は終わりました。勝っても負けても惜しみない拍手と労りの言葉に選手たちはどれほど励まされたことでしょう。改めて御礼申し上げます。
新しい代にバトンは手渡されていきます。新世代に思いを託し、次のステージへ進みます。卒業まであと半年ちょっと。もう少しだけこの代のことを見守ってあげてください。
ありがとうございました。

♬ 伝えられないことばかりが  悲しみの顔で駆け抜けてく
心の鍵を壊されても 失くせないものがある

プライド

「PRIDE」作詞・作曲/飛鳥涼

https://youtu.be/Uu5wABCnnYw?si=3_Qj_CwN6gc00dtP