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「個性が生きる社会へ」高校3年E組担任(国語科/料理・焼き菓子部)
高3学年と言えば、学年主任のS先生です。S先生はご存知の通りのお人柄で、個性あふれる教員団を3年間に渡って導き、まとめてこられたにもかかわらず、私たちに一切の指示も命令もなさらない方です。
私が記憶しているかぎり、「こうして下さい」とか「こうしましょう」とか、そんなふうにおっしゃったのは、この3年間でたったの二度だけ。そのどちらも皆さんのご入学前、初顔合わせの学年会議のことでした。1つは本日もS先生がお話しになられるかもしれませんので、もう1つをここにしたためます。

「先生方、どうぞありのままでいて下さい。いろんな先生がいていいのです。そんなふうに一致団結する姿を見せることが、教室にはいろんな人がいていいのだという生徒へのメッセージ、個性を認め合う集団を作ることに繋がりますから」。
性格も性別も、年代も経歴もさまざまな教員団でした。「あなたらしくいてください」「あなたがいてくれて助かります」誰かにこんなふうに言われることの、なんと安心で心穏やかなことか。
決して他者を批判もジャッジもなさらない学年主任に信頼され、守られ、託されたバトンは、日々の教室で私が皆さんへお渡ししよう、いつもこの思いを胸の真ん中に据えておりました。


私らしく指導させて頂けることへの感謝は、皆さんの学びの環境作りに心と言葉を尽くすことで還元したい、そう思ってまいりました。


級友の個性を尊重することは、何より大切だと教えてまいりました。


からかいや他者を見下す言動は、何が何でも許しませんでした。


「学校」が全員にとって「安心」できる場所であるために。この学年の誰もが、あなたらしくいられるために。
あの日、会議を終えた私はその足で教室へ向かい、黒板にチョークを走らせたことを覚えています。本日も教室に掲げてある、あの三原則です。
いよいよ旅立ちの日ですね。今度は皆さんが次のステージで、どなたかにそのあたたかなバトンを渡して下さるのなら、こんなに嬉しいことはありません。互いの個性や人格を尊重し合い、社会の一隅を照らす人になってください。大切なことさえ見失わなければ、美しく素晴らしい人生が待っています。
※最後の通信より引用
