News&Topics
「伝統と革新、そして“前へ”の精神を大切に~明治大学付属世田谷中学校・高等学校の誕生」校長 谷口哲郎
明治大学付属世田谷中学校・高等学校の誕生する2026年4月1日を迎えることになりました。
2021年に明治大学の系列校化の話し合いがもたれ、それからのここ数年間、私たちは校名変更、共学化へ向けたあらゆる準備を着実に進めてまいりました。140周年を迎えたばかりの伝統校(男子校)日本学園が、明治大学の付属校(共学校)になるための新校舎建設、旧校舎の全面改修など教育施設整備に始まり、新カリキュラム策定、放課後・長期休暇中の自学自習センター(SLC)の構築など教育の充実をはかるいろいろなプログラム作成を先生方の力を結集して行ってまいりました。
「人は得意な道で成長すればよい」を教育方針として掲げてきた本校が、「『個』を強くする大学」を掲げる明治大学へと接続していくこと――生徒一人一人に焦点を当てて育てるという意味で同じ教育観に立っていることは新たな付属校にとってとても大切なことだと思っています。
「得意」を見つけ「得意」を伸ばしつつ、強い「個」につなげていくこと。本校は、伝統と革新(不易と流行)をともに大切にし、今後それらを融合すると同時に発展させ、これまでにない新しい流れを作ってまいります。そのためには生徒だけでなく教職員も日々「挑戦する」という気持ちー“前へ”の精神―を大切にして教育の充実をはかってまいります。
本校には、20年来実施しています体験型の探究学習「創発学」という学びがあります。AIとともに生きる時代だからこそ、身体を持ち五感を持ち感情を持つ人間は「体験」することで揺らぐ自分を感じ、またそれを自覚しつつ(自らを知り)、かつそれをどのように支えながら知へと昇華させていくか、また知恵に結実させていくかを考えるきっかけを得ます。本校の創発学の行事で、またふだんの授業の中で行う創発学で繰り返し行われるさまざまな「体験」が、自分を知るきっかけを作ります。
世にいうコスパ、タイパなどをしり目に、むしろ遠回りも辞さない、地道に、粘り強く、ひとりひとりの生徒の「得意」や「個」の成長を見守って育てていく姿勢を本校は貫いていきたいと思います。急がば回れ、それこそが認知能力だけでなく、非認知能力を伸ばす方法だと考えます。
また文理の垣根を超えて「理数教育」を強化し、大学の学びだけでなく、社会に出てから自ら学び続けられる「基礎学力」をしっかり身につけ、それを活用できるところまで中高の学びの中で育成したいと思います。
中高の6年間は人生にとってかけがえのない時間です。まだ見ぬ自分に出会い、気づき、伸ばせる貴重な時間です。眠っている原石を発掘し、磨き、光に当てる時間です。
教職員一同、生徒ひとりひとりの「得意」や「個」を大切に育て、建学の精神に則って世界で活躍できる「人格者」を本校から輩出したいと存じます。
