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「第134回 高校卒業証書授与式」高校3年学年主任(社会科)

投稿日2026/3/9

 2026年3月7日(土)

 本日、私が主任を務めた学年の卒業証書授与式が挙行されました。
 次年度より学校名が変わります。日本学園高校の校名での卒業生は、これが最後です。答辞では卒業生の代表が、3年間の思い出や学園で学んだ事、最後に「さよなら、日本学園」と語りました。式の終わりに「創立100周年記念学園歌」を斉唱し、記念学園歌のBGMにのせて、卒業生が退場しました。記念学園歌は、高校野球の公式戦で、点が入ると皆で歌う馴染の曲です。今回の卒業式は一段と感慨深いものとなりました。

 2023年に高校1年生として迎えてから、私は毎日、各クラスの様子を見て回りました。

 体育祭や学園祭の時には、生徒たちの表情を写真に撮りながら、2年次のクラス分けの資料としました。どのクラスにもまとめ役、縁の下力持ち、クラスを盛り上げる存在がいる様に2年次のクラスを編成しました。
 マラソン大会では、ゴールする時の表情を写しながら、全員の記録を整理しました。辛い時こそ根気強さを発揮できる人、高3の最後まで粘り強く大学一般入学試験に集中できそうな人を探しました。
 なるべく多くの部活動の公式戦を観戦しました。試合への集中、素晴らしいチームワーク、勝つことへのこだわり、部全体の一体感、部員たちの取り組みには目を見張りました。試合終了1秒前に3ポイントシュートを入れ、逆転勝利したバスケットボール部、PK戦で勝ち抜いたサッカー部など、日本学園は後半に強い。授業の時とは違った良さを沢山見せつけられました。私は、生徒たちの部活動、公式戦での気合と集中を、学習でも発揮する状況をつくることに専念しました。
 修学旅行では、沖縄へ行き、南部戦跡の見学、アクティビティや民泊をしました。沖縄の歴史、自然、文化、産業、言葉など、様々な事に興味・関心を持つ生徒が大勢いました。この生徒ならば、進学後、専攻科目に打ち込みますと推薦できる生徒が何人もいました。
 行事の後には、取り組んだ事や感想、今後の抱負などを書き綴ってもらい、学園文集を作りました。文章を読む、理解する、書く習慣を身に付けていることが、古文、英文読解、数学の文章問題に至るまで、高校での学習を深めていく時に大きく関わると考えました。私は、地理を担当しています。生徒たちと大学入試過去問を用いて問題演習をしていると、生徒たちは地図や統計などの情報を思い浮かべながら問題を解きます。地形図の読図や気候のグラフを用いた問題に至るまで、生徒が解答を導く姿を見ていると、「やはり、文章の読み書きに手慣れている方が有利だな。」と痛感します。実際に生徒たちの原稿をまとめていくうちに、自身の体験を分かり易くまとめ、自身の考えをスラスラ書ける生徒、大学入試での総合型選抜に上手く対応出来そうな生徒を何人も見つけました。進路指導の参考となりました。

 3年生になると生徒たちは、部活動に取り組みながら、総合型選抜の準備、一般入学試験へ向けての問題演習と忙しい毎日を過ごしました。総合型選抜に提出する課題レポートには大苦戦しました。今回の入試では、英検2級を取得している生徒たちの多くが、英語外部試験利用方式に助けられました。共通テスト利用方式での合格も結構でました。一般入学試験に関しては、合格の連絡が届く度に、3年教員団の間で歓喜が沸き上がりました。

 いよいよ日本学園高校卒業です。どのクラスも生徒たちと担任の息が合っていました。保護者の皆さんも大変親切でした。学年主任としては、恵まれた3年間でした。私は、部活動では、山岳部の顧問を30年ほど担当しています。山岳部の顧問をしていると、中学・高校での成長は著しいと痛感します。高校を卒業する頃には、テント設営の手際も、山を登るペースも段違いにレベルが上がります。学習、生活全般にも同じことが言えます。卒業生たちには、日本学園で培ったことを土台に、更に成長していくことを祈ります。学びは一生続きます。今は、学び方を身に付けた、学ぶ習慣を身に付けた所です。

 3年間の写真を見ながら、卒業文集の原稿をまとめています。毎年、卒業文集を作っています。例年に引き続き今年も、「最初、男子校に入学するのが不安でしたが、通ってみたら、日本学園で良かったなと感じた。」という内容のものが多い。今までは「1年生の頃は部活動についていくのが大変だったが、2年生になる頃には慣れていた。今はまだ引退したくない。もっと皆と部活動を続けたい。」という内容のものが多かった。今年は「皆と過ごした何気ない日常が楽しかった。」という内容のものが多い。これからは、卒業生たちのそばに担任がいません。自身で律してほしい。新しい友人、仲間が出来た時、彼らとは異なる価値観、生活習慣の人とも上手く共存してほしい。グローバル化社会です。色んな民族の人達と共に働き、生活をするのです。本校の卒業生たちには、言葉や信仰する宗教、出身が異なる人々と共に、平和な日常を築いて欲しいとつくづく感じました。