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「長年の夢」中学2年D組担任(理科)
私は中学生くらいの頃から理科の教員を志していた。そして現在、ありがたいことになんとか理科の教員としてやってこられている。非常勤講師時代を含めて数えると今年で11年目になる。授業も成熟してきたことだし、そろそろ誰もが憧れ、私としても夢の一つであった”アレ”に着手しても良い頃合いだろう。
察しの良い方であれば”アレ”が何なのかはもうお分かりかもしれない。そう、”アレ”とは・・・「実験器具でコーヒーを淹れること」だ。創作の中の理科の教員、もしくは科学部部長あるあるの筆頭だと思う。私は学内で常に白衣を着ているようなコッテコテの理科教師だが、未だにビーカーにコーヒーを淹れて飲むのはやったことがない。じゃあ記事のネタに困っている今、やるしかないですねぇ。
とはいえ実際にやることは大したことではない。コーヒーの粉末を買ってきて淹れるだけだ。本当は豆を粉砕するところから(地学教員らしく自前のハンマーで)やりたいところだが、教員という仕事はそんなにゆったりとした時間を過ごせることはほぼない。大人しく粉から始めよう。
ということで早速必要なものを購入した(使い古した実験器具は流石に危ないのでスタンド以外新品だが、もちろん自費だ)。

カルディで調達したコーヒーとその容器、コーヒーフィルター、ビーカーに三角フラスコ、漏斗・・・漏斗?

漏斗???

おバカ!!!!!!!!!!
シルバニアファミリー用かい。通販サイトでサイズを見落とすという理科教員としてあり得ないミスをしてしまった。
高めのハンバーガーくらいの金額を犠牲に教員室で一笑いいただいた(温かい同僚に囲まれています)ところで、新たに大きめの物を購入し早速やってみる。

まだちょっと小さいが、フラスコから熱湯を注いだところ問題なくコーヒーを抽出できている。テンションが上がってきた。
・・・やっぱり小さいな!3分以内に抽出しろと書かれているが倍はかかりそうだ。

かなり時間がかかってしまったが、十分な量(カップ一杯くらい)のコーヒーができた。絵面とこの文体からは伝わらないかもしれないが、非常に興奮している。お茶請けとして先日開催された開校式典でいただいたリーフパイを用意。いざ実食。
美味しい・・・!恐らく普通に専用の器具で入れる方が美味しいのだろうが、実験器具が醸し出す雰囲気に酔っている私にとってはこれ以上ない美味であった(こう書くと怪しい実験みたいでより興奮しますね)。こういうちょっとしたことに力を注ぐのは実に楽しいのもあり、大変満足度が高い。日々仕事の波が押し寄せてきているため、休み時間くらいはのんびりと好きなことをやりたいものだ。
さて、長年の夢が一つ叶ったわけだが、もちろん一つ達成されれば次の夢を追うだけである。次は何にしようかな。でーーーーーーーーーーーーっかいプリンでも作ろうかな。もちろん実験器具で。
