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「向き合う夏」中学2年A組副担任(英語科)
To be, or not to be: that is the question:
このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。(小田島雄志訳)
観劇が趣味でなくともハムレットのこのセリフくらいはなぜか知っているという人も多いのではないでしょうか。特段心を乱すほど迷っていることはないのですが、夏休みを前にこのセリフを思い出さずにはいられませんでした。
テストが返却され、部分点を得られそうな問題を必死に探しては交渉に向かう姿に中学生らしさを感じましたが、その熱も落ち着きいよいよ夏休みに向かい始めるとそこに変化が見られたように感じます。夏季課題の表と部活のスケジュールを交互に見る険しい顔、友人と出かける計画に心躍らせるニコニコな顔、補習の確定にどんよりした顔、そして1学期の成績を手に2学期にはもっとやってやるぜと野心に満ちた顔…。誰を見てもそこにはそれぞれの気持ちがあふれた顔があり、やりたかったことを実現させる充実した夏を過ごすのだろうと思います。
とはいえ、ゆっくり過ごすことも、やりたいことをやるのも大切ですが、教員としてはお勉強も大切にしてほしいとも思います(こういうことを言うとそれまで目が合っていた生徒も顔が下がってしまうのですが…)。何もこれは宿題をしてほしいからそれらしく言っているのではありません。この時間のあるタイミングで「自分と向き合い、やるべきことを見定めて、やってみる」という自律した大人として強く生きるために必要なプロセスを体感してほしいのです。ハムレットはこのセリフを言うシーン以外にも舞台中にたくさん自分と向き合って決心して友と目的を果たしました。シェイクスピアの悲劇の中でも随一の悲劇ですから、「ハムレットのようになれ」とはとても言えませんが、ぜひこの夏を「自分と向き合う夏」にしてほしいですし、私自身もサボらず向き合い続けたいと思います。
そしてこの長い休みが終わる頃、きっと自分と向き合えた人は表情に変化がみられるはずです。言葉で何かを語るよりももっと鮮明に表情で語ってくれる生徒たちだからこそ、休み明けに成長した顔を見るのが今からとても楽しみです。
下の写真は大学時代にハムレットを上演した大学の本館です。日本学園の1号館の外観はジュリアス・シーザーの舞台にできそうだな~とひそかに考えています。
