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「受験の先にある”学び続ける力”」高校3年E組副担任(理科)
私は高校3年生の副担任として、そして物理の授業担当として、今年度は多くの生徒たちと共に大学受験に向き合っていました。受験というと、「どれだけ知識を覚えたか」が注目されがちですが、真に大切なのは“思考力”と“学び続ける姿勢”を定着させることです。
また、本校にとって今年は、大きな節目の年でもあります。次年度より学校名が新しくなり、これまでの伝統を大切にしつつ、新たなスタートを切らなければなりません。また、同時に今年の3年生は「日本学園で巣立つ最後の卒業生」となります。これまで受け継がれてきた歴史の集大成として、そして新しい学校へとつなぐ架け橋として、それぞれが自分の進路に向かって歩みを進めています。
物理という科目は、公式を暗記するだけでは問題は解けません。「なぜその式が成り立つのか」「どの条件でその法則が使えるのか」を正確に理解し、状況に応じて使い分ける力が求められています。これはまさに、社会に出てからも必要となる力です。新しい課題に直面したとき、自分で考え、試行錯誤し、解決へと導く――その姿勢こそが、生涯にわたって学び続ける力の土台となります。授業では、途中式を書くことや、考え方のプロセスを言語化することを大切にしています。途中式は「自分の思考の軌跡」です。どこでつまずき、どのように気づき、どのように解決したのかを振り返ることは、次の学びにつながります。この積み重ねが、未知の問題に出会ったときにも前向きに取り組む姿勢を育てます。
また、大学受験は一人で乗り越えるものではありません。仲間と教え合い、議論し、ときには励まし合う中で、多様な視点や考え方に触れることができます。こうした経験は、単なる知識の習得にとどまらず、他者とともに学び続ける力を育ててくれます。
高校3年生の1年間は、決して楽な道のりではありませんでした。しかし、自分の未来を見据えて努力するこの時間は、その先の人生において大きな財産になります。大学受験はゴールではなく、「新しい学びのスタート地点」です。常に学び続ける姿勢を持ち続けて欲しいです。