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「SDGs/社会問題スタディツアー」中学2年C組担任(社会科)

投稿日2026/5/5

先日、中学2年生は『SDGs/社会問題スタディツアー』に参加しました。

社会問題とは、その当事者だけでは解決することが難しい課題を指します。そのため、当事者以外の人々が関心を持ち、理解を深めていくことが重要となります。しかし、多くの社会課題は、当事者以外の人が関心を持ちにくい構造になっているのが現状です。
このツアーでは、「さまざまな人の話を聞く=社会の構造を知る」という視点を大切にし、探究プログラムを提供してくださっているRidilover様の協力のもと、学びを深めました。

このツアーでは、以下の4つのコースに分かれて活動を行いました。
【障がい者雇用】原宿のお花屋さんで障がい者の方の“働く”を考えるツアー
【働き方】組織のあり方から新しい働き方を考えるツアー
【出所者支援】出所者の再チャレンジについて考えるツアー
【ユニバーサルデザイン】補助犬と一緒に「心のバリアフリー」について考えるツアー
午前は各コースごとに現地で体験や講話を受け、午後は学校に戻り、ワークショップを行いました。

「障がい者雇用」グループの様子
「働き方」グループの様子
「出所者支援」グループの様子
「ユニバーサルデザイン」グループの様子

生徒たちはコース選択の段階から関心を示しており、「出所者支援ってなんだろう?」「補助犬ってことはワンちゃんに会えるのかな?」など、興味津々。そんな中、「先生こそ、働き方のツアー参加した方がいいんじゃないですか?」といったユーモアのあるやり取りも…
また、事前学習でも、「障がいと一言で言っても、それぞれ困りごとは違うんじゃないのかな?」といった意見も見られ、課題に対して主体的に考えようとする姿が印象的でした。

当日、私は【ユニバーサルデザイン】のツアーに参加しました。
『東京都人権プラザ』では、車いす体験やブラインドサッカーを通して、身体に障がいのある方が日常生活の中でどのような困難や不安を感じているのかを体感的に学びました。
車いすに乗っている際、無意識のうちに足腰に力を入れ、腕を伸ばしてバランスを取っている自分に気付き、「もし足に障がいがあった場合、この動作はできないのではないか」と考えさせられました。
また、車いすで点字ブロックの上を通った際には想像以上の振動があり、恐怖を感じる場面もありました。障がいのある方のための仕組みが、必ずしもすべての人にとって使いやすいとは限らないという現実にも気付かされました。
さらに、聴覚に障がいのある方のお話の中で、「なぜ『障がい』という言葉が使われるのか」という問いが印象に残りました。
「それは、環境が整っていないから。『身体が不自由なことが障がい』なのではなく、不自由なく生きられる社会が実現すれば、『障がい』という言葉は使われないはずです。」
この言葉は、生徒たちにとっても大きな学びとなりました。
では、そのような社会に近づくために、私たちにできることは何か。
午前の体験を通して、生徒たちは社会問題について考えるきっかけを得ることができました。

午後のワークショップでは、グループごとに『障がい』に関わるさまざまな立場の人々について、『今起こっている事実』・『考えや思い』・『理想』という観点から意見を出し合い、付箋を用いて整理しました。「今回のように“知る”機会を増やすべきだ」という意見も多く見られ、この体験ツアーの意義を生徒たち自身が実感している様子がうかがえました。生徒たちはどのようにすれば困っている状態をより良い状態にできるかを考え、意見を出し合いながら真剣に模索する姿が見られました。

今回の経験を通して、生徒たちは社会問題を「自分ごと」として捉える第一歩を踏み出すことができました。今後のさまざまな学びにおいても、多様な視点から物事を考える力を育む糧となることを期待しています。

ワークショップの様子